子どもの睡眠に大切なこと~その4~
夜間寝る前とお昼寝前にルーティーンをしよう。
ルーティーンとは、実用日本語表現辞典によると
「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味
を表します。
■ルーティーンを行う目的■
1.眠る合図を伝えるため。 2.徐々に体を眠りにもっていくため。
このルーティーンは眠る前(昼・夜)毎日行う必要があります。
■ルーティーンを開始する時期■
1.赤ちゃんが自分で笑うようになり、夜のう○ちの回数が減ってくるころ。(生後2カ月ころ~) 2.お子様の睡眠の改善をしたいと思ったとき。
但し、生後2カ月の赤ちゃんのお昼寝はまだ周期もばらばらで短いため、お昼寝のルーティーンは赤ちゃんのお昼寝のパターンが予期できるようになってきたら始めると良いでしょう。
ルーティーンはどんなことをしたらよいのでしょうか?
就寝前のルーティーンは家族によって、月齢によって、お子様の性格によって内容は様々であるため、ご自身のお子様の様子を見て決めていくと良いでしょう。お子様の成長によって変化を持たせることをおすすめします。
【内容の例】
歯みがきをする
歌を歌う
寝る前に同じCDを流す
本を読む
おやすみの「ハグ・キス」をする
電気を消す
スリープサック・スリーパーを着る
ホワイトノイズマシーンをつける
カーテンを閉める
お部屋の中にあるものにおやすみを言う など
このようなことの中からいくつか選択して、順番を考えルーティーンを作ると良いでしょう。
■ルーティーンのポイント■
1.毎日同じことを繰り返しましょう。 2.消灯前の15~30分前から始めましょう。 3.実施者は、静かで穏やかにそしてつまらない(楽しくなってしまうと要求が増えてくるため)ルーティーンを行いましょう。興奮させないように気をつけましょう。
一旦消灯をしたら部屋の環境は朝まで変えないことが大切です。
夜間ルーティーン時は、育児者は携帯電話や訪問者への対応をできるだけ避け、お子様との時間を大切にしましょう。
ルーティーンを確立すると、早く眠りにつくことが出来るようになる、睡眠の質が良くなる、就寝時間が早まるなどの利点が多々報告されています。
お子様の睡眠に悩みがある方は、昼寝・夜寝ともにルーティーンを作ってやってみましょう。
リソース Bedtime routines in early childhood:prevalence,consistency,and assosiations with nighttime sleep By John E Bathes,Angela D Staples,Issac T Peterson
Sleep,mood ,and development in infants By Jodi A Mindell, Christina Lee
Baby Sleep Science